放射線科
当院放射線科では24時間体制でCT検査、レントゲン、透視検査など放射線を用いた検査やMRI検査を行っております。
また放射線科医による画像診断も行っており、結果を迅速に主治医に報告し診療の支援を行っております。
当科ではより良き医療を提供するために、撮影に関する知識の習得や装置の点検、患者様への接遇力の向上など日々切磋琢磨しております。
スタッフ(2024年9月現在)
●放射線科医 非常勤3名
●診療放射線技師 常勤3名 非常勤9名
年間実績(昨年度)
●一般撮影 6332件
●X線CT 3125件
●骨密度検査 216件
医療機器
●MRI装置 Canon Vantage Gracian ●X線CT装置 Canon Alexion16
●一般撮影装置 SHIMADZU UD150L-45EX
●X線透視装置 Canon Winscope
●骨密度測定装置 東洋メディック Discovery Ci
●回診用Ⅹ線装置 Canon IMC-125
●外科用イメージ SHIMADZU OPESCOPE ACTIVO WHA-200
●医用画像システム FUJIFILM FCR Speedia CS plus
FUJIFILM DR CALNEO Smart S
●医用画像管理システム PSP株式会社 NOBORI
●画像診断情報管理ツール(線量管理システム) A-Line製 MINCADI
『ヨード造影剤を使った検査を受ける方へ』
MRI検査
MRIはMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略であり、強い磁石と電波によって、身体の内部情報を画像化する検査です。X線を使わないため放射線被ばくの心配はありません。輪切りにして画像にするだけでなく、縦切り、横切りなど任意の角度の画像や3Dの画像を撮像することができます。
当院のMRI
当院のMRIはCanon製「Gracian」を導入しております。
この装置は磁場強度1.5T(テスラ)で人工知能(AI)も搭載しています。
AIを用いた高画質化技術により、短時間化に伴う画質の劣化を最小限に抑えることができ、一般的なMRI装置よりも検査時間を延長せずに高画質な画像を得ることができます。
検査時の注意
MRI検査室には24時間強い磁場が発生しており、金属類の持ち込みができないため、安全のため入室には注意が必要です。
気になる点ございましたら、スタッフにお気軽にお尋ねください。
MRI検査でわかること
MRI検査には、脳の形態や機能を把握する事ことや血管の走行を調べること、がんなどの腫瘍がないかを調べることが出来ます。
またエックス線検査では把握が難しい、脊髄や神経、靱帯、筋肉などの部位を調べることができます。
X線CT検査
X線をらせん状に人体に照射することにより、短時間で体の中の臓器や骨などの断面の画像を見ることができる装置です。
造影剤というお薬を使うと脳や心臓、下肢などの血管をより細かく見ることができます。
また、撮影したデータをもとに、様々な角度から体の断面を観察したり血管や骨など3D画像として観察することができます。
当院のCT
当院のCT装置はCanon社製「Alexion16」を導入しております。
この装置は16列マルチスライスCTといい、より短時間にCT撮影を行うことができます。そのため長時間同じ態勢がつらいという方には特に負担が少なく検査を受けていただく事が可能です。
また、被ばく量に関しても「被ばく低減再構成」を搭載しており、被ばく線量が最大75%低減されております。
検査の流れ
撮影部分に装着されているプラスチック・金属類を外していただき、CT装置の寝台に寝ていただきます。そのまま円形状のCT装置に寝台ごと入り、目的とする部位にX線を照射し検査は終了です。その後にコンピューター処理を行い撮影画像を観察できるようになります。
CT検査でわかること
CT検査では外からでは見ることのできない全身の断面の画像をみることができます。なので、体内で炎症を起こしている部分や、出血・腫瘍・異物などを観察することができます。さらにお腹の断面の画像から内臓脂肪を調べることもできます。
また、造影剤というお薬を使用すればより詳しく臓器を観察することができ、臓器のほかにも血管の疾患(動脈瘤や狭窄部)や臓器の機能を調べたりすることができます。
Ⅹ線撮影(レントゲン検査)
X線を人体に照射することにより、外から見ることのできない骨や臓器の状態を見ることができます。
当院のX線撮影装置
当院のX線撮影装置は、島津製作所社製のⅩ線発生装置と、富士フイルムメディカル社製のCR読み取り装置、フラットパネル検出器を導入しております。
フラットパネル検出器を使用することにより、より少ない被ばく線量でレントゲン撮影を行うことができます。
また、撮影した画像はデジタル画像として表示・保存されるので、フイルムの現像時間がなく、瞬時に院内の医師が画像を確認することができますので、患者様のお待ちいただく時間の短縮につながります。
レントゲン検査の流れ
レントゲンを撮影する部位に装着されているプラスチック・金属類を外していただきます。寝台に寝転んでいただく場合、寝台を下げることができますので、高齢の方でも楽に移乗していただく事ができます。
目的部位にX線を照射し撮影画像が確認できましたら検査は終了です。
その後、画像処理を行い院内で観察できるようになります。
レントゲンでわかること
レントゲン検査は内科系、外科系ともに病気の診断や骨折などの診断に有用です。
内科系では、胸部(肺)や腹部の撮影を主に行います。肺炎の確認や、腹痛の原因検索などに用いられます。
外科系のレントゲン撮影となると骨を観察する撮影が多く、骨折や骨腫瘍など、痛みの原因検索として用いられます。
X線透視装置
X線を連続的に照射し、ずれた骨の動きを見ながら元の位置に戻したり、血管内に留置するカテーテルを透視下で確認しながら挿入することができます。
また、健診で行っている胃のバリウム検査も行うことができます。
当院のX線透視装置
当院の透視装置は、 Canon社製「Winscope」を導入しております。
こちらの装置は撮影した画像をデジタル画像として保存するためフイルムの現像時間がなく、瞬時に院内の医師が画像を確認することができます。
骨密度検査
骨密度検査は骨密度(骨塩量)を測定する検査です。これにより骨粗鬆症や関節リウマチ、ホルモン分泌異常の診断が可能で、またそれらの経過観察及び治療効果の判定等にも利用されています。
当院の骨密度検査
当院の骨密度測定装置は、 東洋メディック社製「 Discovery Ci 」を導入しております。
測定法は複数ありますが、当院では精度の高い「DEXA法(Dual
Energy X-ray Absorptiometry)」を用いて検査を行っております。
DEXA法とは2種類のエネルギーの放射線を検査部位に当て、その透過率から骨密度を測定する方法です。 測定部位は、特に骨折のリスクが高いとされる大腿骨頸部、腰椎を測定部位としています。