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看護部について

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ご挨拶

看護部長

田中悦子

 当院は慢性期・回復期の患者様を多く受け入れる特性上、高齢の患者様と接する機会が多くあります。認知機能が低下している方もいらっしゃいますが、皆さん住み慣れた家に帰りたいという想いを持って入院生活を送られています。私たちは患者様の意思をきちんと聞き取り、ご本人がやりたいことをサポートする、一人ひとりに寄り添った看護を行っています。院内にある「サロンすずらん」では人と関わる時間やイベントへの参加を促すことで、生活リズムを整えてスムーズに退院後の生活へ移行できるように取り組んでいます。

 そのため入職される方には、外来、病棟のどこであっても患者様やご家族としっかりコミュニケーションを取り、その方に合わせたケアを行うスキルが求められます。また、チームで看護・介護にあたるため、周囲のスタッフとも密な連携が求められます。人が好き、看護が好きな方にはぴったりの職場です。
新人ナースに対してはサポートナースやジョブコーチが付き、現場での指導も手厚く行っています。近年、教育システムの見直しを行い、2年目までサポート体制を拡充しました。また慢性期医療の看護についてより深く知り、学び続けられるステップアップ教育にも力を入れています。ケアマネージャーや介護福祉士の資格を取得する人も多く、研修のサポート体制も整うなど、それぞれがなりたい看護師になれるよう、支援を行っています。また当院は子育て中、育児経験者が多く、皆が「お互いさま」の精神でフォローしあっています。私自身もここで働きながら3人を育てました。働ける時間内で能力を発揮し、子どもが育てばまたスキルを生かし、長く働いていただきたいと思います。

向日市唯一の病院として、私たちは地域の高齢者の皆さまの支えとなりたい。全ての方がご本人らしく生きていけるよう、これからも看護を続けてまいります。

看護理念・概要

看護部理念

私達は、看護者の倫理綱領を遵守し、地域医療の担い手として、
思いやりと優しさをもって、個々の患者さま のニーズに応じた看護・介護を提供いたします。

基本方針

① 個を理解し、互いを認め合うことのできる人間関係の構築
② 信頼される看護、実践のための知識、技術、感性への研鑽

看護部概要

看護単位 5単位
一般病棟・障害者施設基準病棟・医療療養病棟・外来手術室・介護医療院(介護保険)
施設基準 地域一般病棟3
障害者施設基準病棟10:1
医療療養病棟1
看護方式 継続受け待ち制、固定チームナーシング
一部機能別
勤務体制 一般病棟(三交代制・二交代制)
医療療養病棟・介護医療院(二交代制)
外来(当直制)

看護部の取り組み

目標管理への取り組み

育成やキャリアアップ支援などを目的に目標管理を取り入れ、個々の目標達成に向けて各所属長がサポートしています。

委員会活動やワーキング研修を通しての院内発表会

各種委員会での取り組みや、そこから見えてくる問題点などを院内で発表し、共々の役割や取り組みを共有しています。委員会活動をもっとポジティブにしていくため、色々な研修を行っています。

病棟看護師も在宅へ

病棟看護師の訪問看護への同行訪問や老健での実地研修を取り入れ、在宅看護を知る機会を作っています。

キャリアアップ支援

認定看護師を目指す方や、現在准看護師の免許を持っており、看護師を目指したい方の相談など支援しています。

認知症ケア

サロンすずらんについて

高齢化社会が進み、多くの病院で、入院患者さまの高齢化が進んでいるのが現状で、当院でも同じ傾向にあります。
当院では、病気や環境の変化によって、失われた体力や記憶力の回復を期待し、安全に治療を受けて頂きながら、日中の生活リズムを整え、人と触れ合う時間を増やすことで、少しでもその人らしく入院生活を過ごしていただける場、“サロンすずらん”を開設しています。
患者さまの日常生活動作がスムーズにできるよう食事や排泄の自立に向け、看護職員が、援助を行うと共に、グループで人生の歴史や思い出を、受容的・共感的な態度で聴くことを基本姿勢とした回想療法なども取り入れ、また、認知障害の有無に関わらず、認知症の進行防止や予防につなげていきたいと考えております。
常に臥床傾向にあった患者さまが、グループで過ごすことで、座位時間も長くなり、会話も多くなりました。昭和の写真や本を見て、昔を懐かしみ、お話や説明をしてくださる方もいらっしゃいます。何よりも、笑顔や笑い声が見かけられるようになりました。
看護職員も、それぞれ色々な人生を送ってこられた方達の大切な歴史にほんの少しでも参加できたこと、そして喜びや悲しみ、頑張ってこられたことに感動や尊敬を少なからず感じてきています。小さな変化かもしれませんが、患者さまにとってかけがいのない場にできるように頑張っていきたいと思います。

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